WordPressサイトのためのテキスト形式のサイトマップを自動生成するプラグイン「Text Sitemap Generator」のver1.5をリリースしました。ver1.3を公開した後に動作的に気になる点がいくつかあったので、ちょこちょこ修正を繰り返しているうちにver1.5になってしまいました。
ver1.5までの間に追加したいくつかの改善と機能拡張により、さらに使いやすく、効率的な動作を実現しています。
今回のアップデートでは、大量の投稿があるサイトでも負荷を最小限に抑えた効率的なサイトマップ生成と、サイトマップ更新のタイミングを最適化する改善を中心に行ないました。これにより、投稿数が多いサイトでも安定した動作が可能になり、管理者が意図しないサイトマップの更新を防ぐための柔軟な制御が加わり、利便性が向上しています。
「Text Sitemap Generator」ver1.5は、以下の記事で公開しています。
更新内容などは以下をご参照ください。
更新内容
ver1.5
- ルートディレクトリのパスとURL取得をキャッシュし、パフォーマンスを向上。
- 記事は新規公開または下書きから公開への変更時のみサイトマップを更新するように改善。
- カテゴリーやタグが追加・編集・削除された際にもサイトマップを自動更新するように改善。
- サイトマップ出力先のパス取得ロジックをリファクタリングして簡潔化。
- サイトマップファイルの書き込み処理に失敗した際、ユーザーに明確なエラーメッセージを表示。
ver1.4
- 非公開および下書きの投稿をサイトマップに含めないように修正。
- 投稿やページの取得処理をバッチ処理に変更し、大量の投稿がある場合でもメモリやパフォーマンスの問題が発生しにくくなるように改良。
- 軽微なバグ修正とコードの最適化。
主な改善点と機能の詳細
- 非公開・下書きの除外
これまでは、一部のケースで非公開や下書き状態の投稿がサイトマップに含まれる可能性がありました。そのため、サイトマップには公開された記事のみを含むよう改善しました。また、下書きや非公開状態の記事を更新した場合にもサイトマップの生成・更新が行われていたため、記事数の多いサイトでは動作が重く感じられることがありました。今回の改善により、非公開・下書き状態の記事を除外し、サイトマップの更新処理が軽快になり、記事の更新作業がスムーズに行えるようになりました。 - カテゴリー・タグの更新時に自動サイトマップ更新
カテゴリーやタグを追加・編集・削除した際に自動でサイトマップが再生成されるようになりました。これにより、サイトの分類構成が変更された際に手動でサイトマップを更新する必要がなくなり、構成変更が即座に反映されます。 - バッチ処理による効率的なデータ取得
サイトマップの生成において、投稿やページのデータをバッチで取得するように変更しました。これにより、投稿数の多いサイトでもメモリの使用が抑えられ、サイト全体の負荷が軽減されます。 - 公開状態の変化による自動サイトマップ更新
公開済みの記事が新規に公開されたり、下書きから公開状態に変更された場合にのみサイトマップが更新されるようになりました。この改善により、下書きや非公開投稿を何度も編集する際に不要なサイトマップ更新が発生せず、効率的な運用が可能になります。これにより、サイトマップ更新が本当に必要なタイミングに限定され、より軽快な動作が実現しました。 - ルートディレクトリとURL取得のパフォーマンス向上
サイトマップ生成時に使用するルートディレクトリのパスとURLをキャッシュする仕組みを導入しました。これにより、繰り返しパスやURLを取得する際の処理負荷が軽減され、サイトマップ生成の動作がよりスムーズで効率的になりました。
まとめ
ver1.4およびver1.5により、より柔軟で効率的なサイトマップ生成が可能になりました。非公開・下書きの除外や、カテゴリー・タグ変更への対応によって、WordPressの管理がさらに便利に。そして、パフォーマンスの向上によって、特に投稿数の多い大規模なサイトでも快適に利用できるプラグインとなりました。
引き続き、改善を重ねていきたいと思いますので、ご意見やご感想がありましたらお知らせください。今後も「Text Sitemap Generator」をよろしくお願いいたします。
コメント